1ゲーム15点から考える今後の大会運営
バドミントンの1ゲーム21点制が15点制にルール変更が行われる予定(来年4月下旬に開催が予定されているBWF年次総会にて承認を経て)です。
BWFにてルール変更となれば、当然日本国内の大会でも同様のルールとなると思われます。
今回のルール改正はシンプルに点数が減るというものですが、競技性への影響は大きいです。
競技者のメリット、デメリット、今後の試合展開、練習及び育成については多くの記事で語られているので割愛し、今回はこのルール変更を地域(県、市町村)の大会主催者からの観点で考えてみたいと思います。
地域(県、市町村)の大会主催者から観点での最大のメリットは競技時間の短縮です。
・日程の短縮(大会時間を短くしてコストDOWN)
・参加者を増やす(大会時間はそのままにして収入UP)
・日程、参加者数はそのままで試合数を増やす(三角リーグを四角リーグに変更などで大会の満足度UP)
といったことが可能になります。
しかし競技時間の短縮には以下のようなデメリットも考えられます。
・トーナメントの場合、参加者の半数は1試合のみで、その1試合が短くなる(大会の満足度DOWN) → ちょっとしか競技ができない可能性が高いなら参加費と見合わないから出場しない人が増える → 大会参加者数DOWN
・予選リーグ数を増やすなどをして試合数を多くした場合、大会運営が煩雑になる。
などです。
まとめ
1試合の点数が少なくなると、同レベルの試合であれば負担軽減になりますが、実力差がある試合だとシンプルに1試合の満足度が減ります。順位を決めることが目的の大会(XX選手権などのトーナメント)であれば試合が短くても順位に価値がありますが、市民大会などの"運動"、"交流"、"競技を楽しむこと"が目的の大会の場合、1試合の満足度及び大会全体の参加者の満足度は重要です。
もともと地域の大会の場合は通常ルールではない場合も多い(1試合30点1ゲームなど)ですが、さらにそれらのローカルルールも短縮の動きとなる団体も多いと思われます。
今回のルール変更を前向きに捉え、地域の大会はどのような方式がよいかを模索していく必要があるでしょう。

